居心地を考えよう

犬は人間のそばで暮らす最も身近な動物ですが、人間の生活環境の変化や犬に対する認識の変化により人間との暮らしがストレスの多いものになっています。

 

犬のストレスの原因になることをなくしていくことが、犬と人間が共に心地よく暮らすためのポイントになります。

 

第3回目は前回紹介した犬の大きなストレスへの対策を紹介いたします。

 

 

お家は居心地よく

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クレートやケージによる閉じ込めは犬に不快感と不安を与えて大きなストレスになります。人間と同じように家中どこでも好きなところへ移動できるようにしておくことがとても大切です。

 

自分が住んでいる家なのに「ここは入らないで」「この部屋だけで暮らして」「『いい』と言われたときしか出てきたらだめ」などと言われたらとても息苦しい思いをするのではないでしょうか?

 

行動を制限されるものはとても辛いものです。

 

いたずらをするから、家具を壊すから、ソワソワして落ち着かないから、吠えるからなどクレートやケージに犬を入れる理由は様々あります。

 

しかし、クレートにいれてもそれらの問題は根本的に解決することはありません。むしろクレートやケージに入れられたストレスによりさらに悪化していきます。

 

家は本来自分の居場所でリラックスしてエネルギーを蓄えるところです。

 

犬たちにもストレスが溜まるクレートよりも、リラックスできる住環境を用意しましょう。寝心地のいいクッションやベッドを用意して、人通りの少ない静かな部屋の隅や日向ぼっこができる窓辺、縁側などに置いてあげます。

 

ホワホワのふっくらしたクッションが好きな犬もいれば、ツルンとしたビニールタイプの薄いクッションが好きな犬もいます。好みを見つけて快適な居場所にしましょう。

 

 

構わないことが愛情表現

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大きなストレスの原因のひとつにかまいすぎも挙げられます。

 

犬はとてもかわいい存在なので、ついいつも目で追っていたり、つい名前を呼んだり、撫でたりしていませんか?

 

「かわいい」「大好き」という気持ちで飼い主はしているのですが、犬には負担がかかっています。

 

自分に置き換えてみると、家族がいつも自分を見つめていて、一挙手一投足をチェックされていたらとても息ぐるしいのではないでしょうか。またそれ程用事もないのに名前を呼ばれるのもうんざりしてしまいます。

 

撫でて欲しくないときに撫でられるのもいい気がしません。

 

犬が用事があって近づいてくるときにしか構わないくらいがちょうどいいのです。

 

かまわず、ソッとしておきましょう。

 

次回はもうひとつの早足引っ張り散歩対策をご紹介します。

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